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10万円以下! エミレーツ航空 A380 ファーストクラス・ビジネスクラスの小旅行

ドンペリが提供されるエミレーツ航空のファーストクラス、実は10万円以下で乗ることが出来ます。往路のどちらかをファーストクラス、もう一方をビジネスクラスにすれば往復約11万円という破格値で両方を楽しむことが出来ます。ヒントは「以遠権」、バンコク-香港路線(EK384/EK385)限定になりますが、費用とコスパを紹介します。

ファーストクラスでは良ビンテージのドンペリが「ドンッ」と置かれるサービス
今回のTips
  • エミレーツ航空のファースト・ビジネスは現実的な料金で搭乗可能
  • エアライン好きなら一度は体験する価値あり
  • ワイン好きならファーストクラスの体験価値は確実にお値段以上

スペシャルフライトEK384/EK385の概要

バンコク-香港間の以遠権路線

まずは路線の紹介、このスペシャルフライトは1日1便となっており、EK384/EK385の便名で運航されています。EK384はドバイ発バンコク行き、EK385はバンコク発ドバイ行のフライトですが、それぞれ香港まで延長、バンコク-香港間を以遠権として運航しており、以遠権部分は元のフライトと同じ便名になります。チケット検索の際は空港間で検索すれば出てきますので心配ありません。

【スペシャルフライトの便名と発着空港(2024年3月20日時点)】

EK384 14:05 バンコク発 → 18:05香港着(フライト時間3:00)

EK385 21:30 香港発 → 23:45バンコク着(フライト時間3:15)

バンコクも香港も日本人にとって馴染みが深く訪問しやすい都市

A380で運航されるサービスは短距離路線でも一切の手抜き無し

バンコク-香港間という3時間ほどのフライトになりますが、雰囲気とサービスを味わうには十分な時間、搭乗前の「エミレーツラウンジ」まで含めれば驚愕のコストパフォーマンスだと思います。

エミレーツ航空 A380のファーストクラスシート
エミレーツ航空 A380 ファーストクラスの高級ドリンク
エミレーツ航空 A380 ビジネスクラス後方にある機上BAR

1本10万円、20万円クラスの高級ワイン・コニャックに加え、フライト中に利用可能なシャワールーム専属バーテンダーが配置される機内BARなど、エアラインの常識を超えるこの路線の搭乗機は下記を参照ください。バンコクから香港間(EK384)をビジネスクラス、香港からバンコク間(EK385)をファーストクラスに搭乗しています。

enjoy-trip.net

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EK384/EK385はエミレーツ公式にて驚きの格安料金

組み合わせ別の料金(エミレーツ公式価格:外貨建て)

次に、気になる費用を。エミレーツ公式サイトからの予約・購入が最もお得で、以下の組み合わせで異なってきます。結論から言うと、個人的なお勧めは、往復でバンコク発(バンコク発券)、ビジネスクラスとファーストクラスの混在、全て込々の往復合計料金は約11万円の破格値になります。

  • 片道 or 往復 ※往復の方が片道あたりは割安
  • バンコク発 or 香港発 ※バンコク発の方が割安
  • ビジネスクラス or ファーストクラス

エミレーツ航空公式サイトの情報をもとに具体的に費用を見ていきましょう。2か月先~10か月先まで調べたところ価格は一律でしたので、3か月先のフライトで紹介します(2024年3月20日時点)。

バンコク発の往復料金(EK384/EK385)

まずはバンコク発の往復料金。1THB(タイバーツ)=4.2円になります(2024年3月20日時点)。

バンコク発の往復料金(タイバーツ表記の片道ごとのクラス別料金)
香港発の往復料金(EK385/EK384)

続いて、香港発の往復料金。バンコク発に比べて割高になります。1HKD(香港ドル)=19.33円(2024年3月20日時点)。

香港発EK385/EK384の往復料金(香港ドル表記の片道ごとのクラス別料金)
バンコク発の片道料金(EK384)

バンコク発の片道料金。片道で購入することもできますが、往復で購入するよりは片道あたりの料金が割高になります。こちらは致し方ないところ。

バンコク発の片道料金(タイバーツ表記)
香港発の片道料金(EK385)

香港発の片道料金。最も割高な料金になります(それでも破格値ですが)。

香港発の片道料金(香港ドル表記)

組み合わせ別の料金(エミレーツ公式価格:日本円換算)

THB(タイバーツ)とHKD(香港ドル)が混在していて分かりにくいので、日本円に換算してみます。1THB=4.2円、1HKD=19.33円で計算しています(2024年3月20日時点)。

【バンコク発往復】

  • バンコク→香港(EK384) B:44,772円 F:66,654円
  • 香港→バンコク(EK385) B:48,237円 F:70,098円

【香港発往復】

  • 香港→バンコク(EK385) B:48,460円 F:109,350円
  • バンコク→香港(EK384) B:40,419円 F:106,141円

【バンコク発片道】

  • バンコク→香港(EK384) B:53,193円 F:92,043円

【香港発片道】

  • 香港→バンコク(EK385) B:66,631円 F:147,623円

スペシャルフライトをどう組み合わせるか

お勧めの組み合わせはバンコク発×往復、ビジネス・ファースト混在

個人的なお勧めは、往復でバンコク発(バンコク発券)、ビジネスクラスとファーストクラスの混在です。全て込々の往復合計料金は約11万円の破格値になります(2024年3月20日時点)。理由は以下の4点。

  1. バンコク発にした方が割安
  2. 往復にした方が片道あたりが割安
  3. ビジネスクラスとファーストクラス両方体験したい
  4. バンコクと香港のエミレーツラウンジを両方訪問したい

1と2は言わずもがなですが、3と4も大きな要因でした。ビジネスとファーストはそれぞれ特徴があり、結果的にどちらも体験できて満足でした。また、エミレーツ航空に搭乗する機会もあまりない為、世界各国のエミレーツラウンジを訪問できたというのも大きなメリットでした。

私の場合、たまたまタイ旅行の予定があった為、バンコク発着のオプショナルツアー的に組み込めたのはラッキーでした。従って、香港旅行の予定がある方なら、自ずと香港発になってしまいます。

往路と復路、ビジネスとファーストをどう組み合わせるか

いずれの発着でも、往復を選択したら、どちらかでビジネスクラス、どちらかでファーストクラスとすることをお勧めします。私は、最初にファースト乗るとビジネスが霞むかなというのと、香港到着はご飯食べに行くだろうからお酒はほどほどにしておこうと思ったので(結局、機上「BAR」でそれなりに飲んでしまいましたが)、往路をビジネス、復路をファーストにしました。この点はお好みですね。

これから予定を組むなら組み合わせは自由

EK384とEK385の時間にも注目です。このスペシャルフライトをどう使うかにもよりますが、バンコク発の往復だと時間的に訪問先の香港での自由度は高くなります。着いた翌日にバンコクに戻る日程でも、香港1泊で凡そ丸1日滞在できます(私はこのパターンで弾丸香港訪問してきました)。

逆に、香港発の往復だと時間的に訪問先のバンコクでの自由度は低くなります。着いた翌日に香港に戻る日程だと空港内で時間を潰すことになってしまいそうです。

発想を変えて、日本からの旅程をバンコク着/香港発、または、香港着/バンコク発などとしていれば、スペシャルフライトは「片道発券」でOKとなります。

こちらは2017年に私が搭乗した際の記録です。時間は若干異なっていますが、驚いたことに大きな値上げは無く料金はほぼ同じですね。2024年3月20日時点での同じ組み合わせの合計料金:TBH 27,350に対して、当時の合計料金:THB 25,780と誤差の範囲。一方、円安の影響で日本円換算時のレートが、当時の1THB=3.3円に対して現在は1THB=4.2円になっているのは痛いところです。

2017年当時の予約情報、外貨建ての料金の差分は誤差の範囲

スペシャルフライトに乗る価値はあるのか?

ワイン好き&エアライン好き&空港好きに自信を持ってお勧め

結論から言えば、ワイン好き&エアライン好き&空港好きであれば、お値段以上の価値があります。元々の旅程へのオプショナルツアー的な扱いとしてお手軽ですし、余りあるベネフィットを考えれば、相応の費用を投じてもコストパフォーマンス抜群の選択と自信を持ってお勧めします。特に、ファーストクラスへの搭乗をお勧めします

ファーストクラスはお酒のコスパが抜群

ワインが飲める前提で、ファーストクラスのコストパフォーマンスを検証してみましょう。

エミレーツのファーストクラスで提供される特徴的なお酒について、楽天の酒屋(質屋等を除く)で最安値を検索。ドンペリを3杯(7杯取りで計算)、シャトー・ディケムを3杯(7杯取りで計算)、ヘネシーパラディをダブルで1杯(60ml相当で計算)飲んだとします。控えめにボトル1本換算弱の量ですがこれだけで、約5万円。

ドンペリ(ドン・ぺリニョン Dom Perignon) 楽天最安:2.3万円/750ml

シャトー・ディケム(Chateau d'Yquem) 楽天最安:5.8万円/750ml

ヘネシー・パラディ(Hennessy PARADIS) 楽天最安:15.8万円/700ml

その他、機内での機内食およびアメニティを1万円相当、ファーストクラスラウンジの入室料を1万円相当、ここまでで約7万円になります。

移動費用まで考慮すれば十分元を取れる計算に

基本的な搭乗料金として、バンコクから香港までのエコノミークラス片道料金は、エミレーツ航空、タイ国際航空、キャセイパシフィック航空などのフラッグシップ系で最安約2万円(LCC系なら最安約1万円)、こちらを加算して合計約9万円の価値。

スペシャルフライトとして予約するバンコク発のEK384、片道でのファーストクラス料金、9.2万円とほぼ同額です。スペシャルフライトは実際にはファーストクラスシートでのフライトと体験価値が加わりますので、ワイン好きの方であれば十分に元を取れてしまう計算になります。ボトル1本弱と控えめに見積もってますので、それ以上飲まれる方ならそのコスパは段違いになります。

また、バンコク発で往復発券するなら+2万円ほどで、片道のビジネスクラスのフライトが付けられますので、こちらもコストパフォーマンスは抜群です。

以遠権フライトで有用なのは、現実的にはEK384/EK385のみ

さて、このスペシャルフライトは「以遠権」による特殊航路な訳ですが、以遠権路線は、今回紹介した路線以外にも様々なエアラインで様々な都市に向けて存在しています。「以遠権」のからくりやフライト一覧は詳しい方が紹介されてますので、興味がある方は是非そちらを参照ください。

(実は日本も含め)アジアに多いのですが、現実的かつコストパファーマンスという点で考えると、EK384/EK385以外は選択肢にあがらないと思います。バンコク-香港というのが実に使い勝手が良いんですね。私は次回乗るなら、バンコク発・ファーストクラスの片道を狙おうと思います。