2023年12月下旬、20年ぶりに訪問した7泊9日のハワイ旅行の記録です。
ANAのエアバスA380機、総2階建のフライングホヌに乗ってみたく、敢えての成田発NH182便のビジネスクラスを選択、2階席に乗り込みます。21:30成田国際空港発、09:30ダニエル・K・イノウエ国際空港着、7時間のフライトになります。
- ウミガメ塗装「ANA フライングホヌ」は成田発着限定
- 成田にしかないユナイテッドクラブで旅の始まりを
- 総2階建てA380仕様のビジネスクラスは綺麗&快適
- 夜行便は睡眠が勝負、早々に機内サービスを切り上げる
- ANAのハワイ便は1日3便、うち成田発着の2便はA380フライングホヌ
- 往路成田ならANAラウンジに加え、ユナイテッドクラブも利用可
- フライングホヌのビジネスクラスシートはA380仕様で快適
- 到着からハワイを満喫する為には往路は睡眠が超重要
ウミガメ塗装「ANA フライングホヌ」は成田発着限定
東京-ハワイ(ホノルル)の直行便は、ANA、JALの他、デルタ航空、ハワイアン航空、ZIPAIRなどが運航しています。羽田発・成田発とも往路はいずれも夜発の夜行便になりますが、19時間の時差がある為、ホノルル到着は当日の朝~午前中になります。逆に、復路はいずれも朝~お昼前後にホノルルを出発し、翌日午後~夕方の東京着の日中便となります。尚、往路の飛行時間は7時間前後、復路の飛行時間は9時間前後と、偏西風や航路の影響を受け復路の飛行時間が若干長くなっています。
私はスターアライアンス系航空会社、ANAを利用することが多く、今回もANA便を利用しました。2023年12月時点のANA-ホノルル直行便は羽田発着が1便、成田発着が2便の合計3便でした。このうち成田発着便はエアバスの総2階建て機体、A380が使われており、機体全面にウミガメ装飾が施されていることから「フライングホヌ」の愛称が付けられています。
- 往路
NH184 成田 20:35発 - ホノルル 08:25着 A380 フライングホヌ
NH182 成田 21:30発 - ホノルル 09:20着 A380 フライングホヌ
NH186 羽田 21:55発 - ホノルル 09:45着 B789 - 復路
NH183 ホノルル 11:30発 - 成田 15:55着 A380 フライングホヌ
NH181 ホノルル 12:30発 - 成田 16:55着 A380 フライングホヌ
NH185 ホノルル 13:15発 - 羽田 17:45着 B789
※発着時間や便数は季節によって異なります。
成田にしかないユナイテッドクラブで旅の始まりを
飛行機好きなら楽しみの一つに、飛行機好きでなくてもネタとして乗ってみたいエアバスの総2階建て仕様のA380は、JALにはないANAならではの醍醐味。ANAは3機保有しており2019年からホノルル路線に順次投入されています(現在は3機を2便にローテーション使用)。実は、2階座席に乗り込む為の搭乗橋が羽田には設置できない、というのが成田便のみフライングホヌが就航している理由になります。この為、シンガポール航空、エミレーツ航空など、東京に就航している他社のA380使用便も全て成田空港からの発着となっています。
今回はANAのA380に乗りたい為だけに成田発のNH182便を選択しました。成田発のいいところは、スターアライアンスゴールド、ANAプラチナ以上などのステータスがあれば、ANAランウンだけでなく、ユナイテッド航空の上級会員ラウンジ「ユナイテッドクラブ」も使えることです。
ユナイテッドクラブはANAラウンジよりも広く、食事の種類も多いです(NAスイートラウンジになれば別ですが、ANAラウンジはヌードルステーションを除けば軽食程度)。もちろん両ラウンジのハシゴも可能なので、私は成田空港から出発する際は、ユナイテッドクラブで食事 → ANAラウンジでシャワー という使い方をしています。
時間に余裕があれば少し早めに空港に到着し、ラウンジ巡りをしてはいかがでしょう。空港から旅の始まり気分を味わえます。
総2階建てA380仕様のビジネスクラスは綺麗&快適
3機のANA フライングホヌには、固有の機体カラーと愛称が付けられています。青色(ラニ:空をイメージ)、緑色(カイ:海をイメージ)、オレンジ色(ラー:太陽をイメージ)になります、異なるのはウミガメ塗装の外装だけで、内装やサービスに変わりはありません。総2階建て全520席の中身ですが、2階座席はファースト(8席)、ビジネス(56席)、プレミアムエコノミー(73席)で占められており、1階座席はエコノミー(383席)のみとなります。
今回はビジネスクラスを選択しました、ビジネスクラスのシートはいわゆるANA スタッガードとは異なるA380仕様のシートとなっており、中央座席には2席が隣り合うシートが交互に配置されています。また、2019年以後に投入されている機体の為、とても綺麗&使い勝手のよいシートになっています。
今回の着席したのは中央で隣同士になる7E/7F、席の間には電動で上下する仕切り壁が装備されています。18インチのタッチパネル式モニターも大きく使い勝手が良いものでした。
夜行便は睡眠が勝負、早々に機内サービスを切り上げる
リゾート仕様なのか搭乗時の機内はレインボーの照明でした(離陸後は通常照明になります)。小さな子供にはCAさんがフライングホヌの記念品を配っていたのも微笑ましい光景でした。
ウェルカムドリンクの後に出発。余談ですが、ANAビジネスクラスで出されるウェルカムドリンク、オレンジジュースでない方は「スパークリングワイン」です、シャンパーニュではないのでご注意を。機内食時にはシャンパーニュが提供されるのですが、なぜなんでしょう。昔から疑問です。ということでオレンジジュースを選択。
ホノルル直行便は深夜便の位置付けですが機内食が出ます(通常、ANA深夜便はビジネスクラス以上でフルサービスの機内食が出ず軽食のみのサービスとなるので注意! シンガポール航空やトルコ航空では0時を超える便でも食べきれないほどの機内食が出ます)。日中便なら映画を見ながらガン飲みするところですが、夜行便は睡眠が命。今回は翌日に備え、アペタイザーと前菜だけいただき早々に寝ることにしました。前菜のイカ飯みたいなのは美味しかったです。
特に朝着のホノルル路線は、初日からハワイ旅行を満喫する為にも機内でどれだけ睡眠できるかが勝負です。もっと言えば、ここで睡眠を取っておかないと、2日目の行動にまで影響が出ます(初日は勢いで乗り切れますが、2日目に寝不足の影響が出ます)。今回はこの為に往路はビジネスクラスを選択しました、エコノミーで行く場合も何かしらの夜行便対策は必要です。ハワイ旅行は往路機内での夜更かし厳禁、と覚えておきましょう!
寝ている間に到着。出発前に予約しておいた定額の空港送迎サービスのハナタクシーで、アーリーチェックインを期待しつつ宿泊先のロイヤルハワイアンに向かいます。
フルフラットシートは降機後の行動意欲と体力温存に直結します。という理由で、6時間を超えるフライト(シンガポールなど東南アジア以遠)は、極力ビジネスクラスを利用するようにしています。また、ビジネスクラス以上になると座席、機内食・ドリンク、サービス、CAさんなど各エアラインの違いが垣間見れるのも、飛行機好きとしては面白いところです。